2019/10/29

iPS細胞といえば、
(1)自分の細胞から作るので、拒絶反応が(ほぼ)ない
(2)ES細胞でないので、倫理的問題をクリアできる
というところが、ES細胞と比べてのメリットであったが、以前、一人のiPS網膜色素上皮細胞移植をするのに10億円かかったとのこと。
今回、他人のiPS細胞から網膜色素上皮細胞を作成し、移植するという手順をとることにより、一人あたり2億円程度に抑えられる予定とのこと。
他人のiPS細胞なので、拒絶反応の問題は、白血球の型(HLAかな?)をあわせる(?)らしい。
原著論文が出たらまた読みたいです。2017年から移植開始予定(もう始めているのかな?)とのこと。
他人由来のiPS細胞、臨床研究計画を提出 阪大など
2016/10/28 1:18日本経済新聞 電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08884240X21C16A0CR8000/
他人のiPS細胞を移植?! “iPS細胞ストック”の可能性
(更新 2016/9/ 2 07:00)
https://dot.asahi.com/dot/2016083000184.html
iPS細胞 人への移植の安全基準、厚労省部会で了承
合田禄2016年5月28日06時30分
http://www.asahi.com/articles/ASJ5W7HHYJ5WUBQU00B.html
iPS細胞をヒトに移植する際、
(1)マウスに移植して腫瘍ができないか
(2)ゲノム解析を行い、これまでに報告されている615のがんに関係する遺伝子に異常がないか
を確認するとの基準とのこと。原本はどこかにあるのかな?
ヒトの遺伝子は約1万5000。
世界で初めて発見された「がん抑制遺伝子」は、「RB遺伝子」。1986年にcloningされた。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2877398
記憶があいまいだが、RB遺伝子の発見の途中で、アメリカの田舎の小児科医が誰かがすごくがんばったという話が以下の本に掲載されていた気がします。
昔、小学生のときに読んだ本を思い出しました。おすすめです。