眼科医のための英語論文の読み方

これであなたも読んだつもり(〃ノωノ)

「ROCKアイソフォーム特異的マクロファージ分化は、加齢黄斑変性(AMD)と関連する」

time 2015/08/29

ROCK-isoform-specific polarization of macrophages associated with age-related macular degeneration.

Cell Rep. 2015

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25704819

  • マクロファージはAMD病巣にいることが報告されているが、役割については不明。未分化マクロファージは炎症性のM1様マクロファージまたは抗炎症性のM2様マクロファージに分化することができる。
  • ROCKのアイソフォームにはROCK1とROCK2の2つがある。
  • まずは、ヒトのAMDおよび特発性黄斑変性から手術的に採取したCNV膜を調べると、正常の網膜サンプルに比較してROCK1とROCK2が多く発現していた。同様にレーザーで誘発したマウスやサルのCNVにも血管内皮にROCK1やROCK2が多く共発現していた。
  • マウスの組織で見ると、ROCK1/2阻害やROCK2阻害でCNVサイズやCNVからの漏出が減少した。
  • フローサイトメトリーでCNV発達時のマクロファージの動きを見たところ、M2-likeマクロファージの方がより血管新生反応と近い動きをしていると考えられた。
  • ROCK1やROCK2をノックダウン、あるいは阻害薬を使用してCCL2, CCL3, IL-10分泌やFizz1, Ym1, arginase 1, iNOSの発現をみたところ、ROCKアイソフォームがマクロファージの分化に関わっていることが示唆された。
  • レーザー照射したマウス眼の硝子体中にマクロファージを注射して、CNVを観察した。M2マクロファージを注射すると病巣が拡大したが、ROCK2阻害薬で処理したマウスでは拡大しなかった。一方M1マクロファージを注射するとCNVのサイズが小さくなった。ROCK2阻害薬で処理したマウスにM1マクロファージを注射してもCNVのサイズはそれ以上小さくならなかったので、ROCK2阻害薬の効果はマクロファージの分化によるものだと考えられた。
  • M1やM2に転換するサイトカインのカクテルを注射して調べたところ、ROCKシグナリングに調節されたサイトカインの側面がCNVに重要であると考えられた。

マクロファージのサブタイプによってCNVの大きさが変わるというのは驚きでした。ROCK阻害薬がCNVのサイズや漏出に影響するとのことなので、今後AMDの治療の幅が広がることが期待されますねワクワク((o(゚▽゚○)(○゚▽゚)o))ドキドキ

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