眼科医のための英語論文の読み方

これであなたも読んだつもり(〃ノωノ)

ドライアイ診断基準2016(ドライアイ研究会)

time 2017/05/13

ドライアイ診断基準2016(ドライアイ研究会)

(参考)

http://www.dryeye.ne.jp/public_dryeye/teigi/index.html

 

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(1)ドライアイの定義(2016年 ドライアイ研究会)

ドライアイは、様々な要因により涙液層の安定性が低下する疾患。
眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面に障害を伴うことがある。

(2)ドライアイの診断基準

BUT(フルオレセイン染色による涙液層破壊時間) =< 5 sec 
かつ、
自覚症状(眼不快感または視機能異常)を有する

(3)TFOT(ティーフォット、Tear Film Oriented Therapy)

眼表面の層別治療

 

TFOT
出典元:ドライアイ研究会
http://www.dryeye.ne.jp/public_dryeye/tfot/index.html

(4)薬剤

ヒアレイン(0.1) :ヒアルロン酸ナトリウム

ヒアレイン(0.3)

ヒアレインミニ(0.1)

ヒアレインミニ(0.3)

ジクアス   :ジクアソホルナトリウム

ムコスタUD :レバミピド

フルメトロン(0.1)

ソフトサンティア  :人工涙液

自己血清点眼

その他

(5)考え方

涙液層 = 油層 + 液層(水分+分泌型ムチン)

涙液層の液層には、結膜杯細胞から分泌されるMUCA5ACを主体とする分泌型ムチンが水分を保持し、涙液層の安定性向上に寄与。
角結膜上皮細胞に発現している膜型ムチンは、上皮表面の水濡れ性維持に寄与。

(6)ドライアイという疾患の定義変更の背景(超個人的な解釈)

昔は、逆流性食道炎と呼ばれていた病気が、GERD(胃食道逆流症)と名前を変えて、内視鏡検査で食道粘膜に異常所見が認められなくても、自覚症状だけで診断がつくようになったという経緯がある。

これと同様、疾患の概念が、「診断に重要なのは患者さんの自覚症状」という時代になってきている気がする。

患者さんが、「眼が乾く」「何か違和感がある」と困っていた場合、BUTが5秒以下であれば、SPKが無くても、「ドライアイ」と診断して、治療を行ってもよいでしょうということなのだろう。

 

(参考)慶応義塾大学病院KOMPAS 胃食道逆流症(GERD)
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000231.html

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