眼科医のための英語論文の読み方

これであなたも読んだつもり(〃ノωノ)

「ラノステロールは白内障におけるタンパク質の凝集体を減少させる」

time 2015/08/28

「ラノステロールは白内障におけるタンパク質の凝集体を減少させる」

Lanosterol reverses protein aggregation in cataracts.

Nature 2015

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26200341

「ラノステロールは白内障におけるタンパク質の凝集体を減少させる」

  • ラノステロールは水晶体に多く含まれる両親媒性の分子。これはラノステロール生成酵素(LSS)から合成される。
  • 筆者らは、遺伝性白内障を発症した3人の患者に対して全エクソンシークエンシングとデータベースによる解析および全ゲノムSNPジェノタイピングから、遺伝性白内障の原因として、LSSのホモ接合性のミスセンス変異(G588S)を同定し、さらに遺伝性白内障をもつ154家族のLSS遺伝子をスクリーニングすることで別のホモ接合性のミスセンス変異(W581R)を同定した。
  • WT (wild-type)LSS をHeLa cellに発現させるとシクラーゼ活性を示し、ラノステロール産生が増えたのに対し、LSS変異体(W581R, G588S)は、シクラーゼ機能を示さなかった。
  • WT LSSと白内障の原因となるクリスタリン変異体をhuman lens epithelial line B-3およびHeLa cellsに共発現させたところ、細胞内クリスタリン凝集体の数やサイズが減少したが、LSS変異体(W581R, G588S)を発現させた細胞では、減少しなかった。
  • 犬の白内障眼に対してラノステロールの硝子体注射を行ったところ、白内障の重症度が減少し、水晶体の透明度が上がった。

 

白内障が硝子体注射で治る日がくるのでしょうか?



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