眼科医のための英語論文の読み方

これであなたも読んだつもり(〃ノωノ)

ロドプシン分子の深さで分解したコントラスト画像化による視細胞の機能評価

time 2015/09/25

Depth-resolved rhodopsin molecular contrast imaging for functional assessment of photoreceptors.

 

Sci Rep. 2015

 

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26358529

 

「ロドプシン分子の深さで分解したコントラスト画像化による視細胞の機能評価」

 

著者らはvisible-light optical coherence tomography (VIS-OCT)を用いて、生体内でロドプシンの画像化に成功したので、本論文で報告している。

 

  • ロドプシンは光を検出する分子である。ロドプシンの量を評価する技術は1950年代からあったが、どの技術も深さ分解能がなく、組織のすべての深度からまとめて反射されてくる情報しか得られなかった。
  • 著者らはVIS-OCTに基づいて3D網膜密度測定システムを構築し、ロドプシンの分子コントラストを画像化することに成功した(生体組織内での深さ解像度は9.8µm)。

 

  • まずラットを用いて光子が網膜内を深さ方向にどのように伝播していくかを調べた。
  • 暗順応させた状態で画像を撮影し、その後、明順応15秒、さらに同じ場所を撮影した。
  • 暗順応下の画像と明順応下の画像でのピクセル強度の差をとることで、ロドプシンによって吸収された光を画像化することができた。

 

  • 続いて網膜のどの層が信号強度の違いを生み出しているかを調べた。
  • IS/OSラインが直線になるように画像処理を行い、暗順応下画像と明順応下画像の差をとって調べたところ、視細胞層、網膜色素上皮層、脈絡膜において吸収の変化がピークを示した。
  • 網膜色素上皮や脈絡膜は光を吸収するメラニンを含むため、このメラニンが光の反射に影響を与えているかどうかについて、アルビノ(メラニンを欠乏した)ラットを用いて同様に調べたところ、アルビノでは、脈絡膜における吸収が見られなかった。
  • したがって、メラニンを産生する動物では、網膜色素上皮より後ろの層における光の反射は無視できることが分かった。

 

  • 最後に、ロドプシンだけをブリーチすることができる光条件で網膜の一部分だけを照射したところ、その部分で光の吸収がまったくみられなかった。
  • したがって、今回示した方法で求めた画像はロドプシンの分布を示すものであり、機能的に杆体視細胞を画像化することができるということが示された。

 

ロドプシンまで可視化することができるようになったのですね。いろんな網膜疾患で、ロドプシンがどんな風な分布を示すのか気になります( ̄_ ̄ )。o0○

 

 

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