眼科医のための英語論文の読み方

これであなたも読んだつもり(〃ノωノ)

「硝子体黄斑癒着の治療におけるオクリプラスミン硝子体注射の有効性」

time 2015/10/09

Efficacy of intravitreal ocriplasmin for treatment of vitreomacular adhesion: subgroup analyses from two randomized trials.

 

Ophthalmology 2015

 

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25240630

 

「硝子体黄斑癒着の治療におけるオクリプラスミン硝子体注射の有効性」

 

  • 2つのランダマイズド二重盲試験からのサブグループ解析。
  • オクリプラスミンとはヒトのセリンプロテアーゼであるプラスミンの一部切り捨てられた形態をしたリコンビナントタンパクであり、硝子体黄斑癒着および牽引のある患者に対する治療薬として用いられている。
  • オクリプラスミンは後部硝子体剥離を着実かつ素早く誘導することができる。
  • Phase 2 & 3の研究では、プラセボに比較して有意にオクリプラスミンは硝子体黄斑癒着の解除と完全な後部硝子体剥離の誘導を得ることができた。

 

  • 2つの研究から、プラセボ治療を受けた188人、オクリプラスミン治療を受けた464人を解析した。
  • 全体では、硝子体黄斑癒着が28日目に解除されたのは、オクリプラスミン群で26.5%、プラセボ群で10.1%(オッズ比:3.28、95% CI: 1.93-5.84、P<0.001)だった。
  • 全層の黄斑円孔があった患者では、非手術的閉鎖が得られたのは、オクリプラスミン群では40.6%、プラセボ群で10.6%と4倍の違いがあった(オッズ比:5.94、95% CI: 2.09-21.01、P<0.001)。
  • 6ヶ月時点で2段階以上の視力回復があった患者は、オクリプラスミン群で28.0%、プラセボ群で17.1%(オッズ比:1.91、95% CI: 1.22-3.05、P=0.003)。

 

  • 65歳未満、治療前に黄斑前膜がない患者、治療前に全層黄斑円孔があった患者、有水晶体眼、硝子体黄斑癒着の範囲が直径1500µm以下の患者では、そうでない患者に比べて、28日後の硝子体黄斑癒着の解除がより多く得られた。(65歳未満、有水晶体眼で結果がよいのはセレクションバイアスによるものと考えられる)
  • 黄斑円孔の幅が250µm以下の患者はそれより大きい患者に比べてより多く閉鎖が得られた。
  • 若い患者で治療前の視力が低い患者では、2段階以上や3段階以上の視力改善が得られやすかった。

 

手術をしないでこれだけよくなるのはいいですね。サブグループ解析は納得の結果のような気がします。1回のオクリプラスミンの効果ということですが、複数回するとより効果が上がったりするのでしょうか。

 

 

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